インドの結婚式でアーユルヴェーダ
インドの結婚式は歌あり踊りありで何日もかけて開催され、とっても華やかと聞いていたので、
いつかチャンスがあれば参加してみたいとずっと思い続けていました。
そしてついに今年、私の夢が叶いました!
最終日に催された結婚式を含む4日間は儀式や宴が連日続き、
これからの新郎新婦の幸せを願う 親族の方々の愛に溢れていました。
そして、所々に古くからのアーユルヴェーダの知恵が織り込まれていました。
最初の日はメヘンディの日でした。
メヘンディはアーユルヴェーダの薬草であるヘナで肌に模様を描くボディーアートのこと。
インドでは結婚式の時に花嫁の手足に施す習わしがあります。
そう、髪染めに使うあのヘナを使用するのです。
描かれるのは蓮の花、孔雀、象などの吉祥を表すもの。
花嫁がこれからも幸せに恵まれるようにという願いが込められています。
ちなみに孔雀は発展を表し、象は富を表すそうです。
ゲストである私も今回本格的なメヘンディを初体験!
プロのアーティストによって美しい模様が次々と描かれる様子を見ていると、
縁起の良さが手から体に染み込んでくるような不思議な感覚がありました。
模様が完成するまではワクワクドキドキ!
ヘナは髪や皮膚を美しくする働きを持つ 薬草ですが、心にも良く働いていると感じました。
こうして花嫁は結婚式に向けて心身の美しさに磨きをかけていきます。
花嫁のヘナは両腕、両脚に施されます。
ヘナのプロによる見事なメヘンディをご覧ください!
まるで細密画のアート作品のようでうっとり見惚れてしまいます。
私も 孔雀と蓮の花をリクエストして描いてもらいました。
1時間半ぐらい乾くのを待ちます(その間はお食事もできませんでした!)
染まったヘナ紋様は1週間ほど楽しめました♪
インドの結婚式でアーユルヴェーダ その2
私の長年の夢だった、インドの結婚式で体験したアーユルヴェーディックな事柄を
シリーズでご紹介する、今回は第2回目です。
クライマックスの結婚式を含む4日間はずっとホテルに滞在して、毎日儀式や宴が続いたのですが、
先月ご紹介した「メヘンディの日」の翌日は「ハルディの日」でした。
サンスクリット語で「ハリドラー」とはウコンのこと。ハルディは結婚式前の新郎と新婦にウコンを塗る儀式です。
沖縄ではお酒の酔いを防ぐものとしてお馴染みのウコンですが、
ウコンは抗菌作用があり皮膚にも良いので、昔から肌着や衣料を染めることにも利用されて来ました。
アーユルヴェーダでもウコンは皮膚病の治療薬として、内服でも外用でも使われている優れた薬草です。
元々は結婚前に肌を美しくするための儀式だったようですが、最近はゲストも参加して楽しめるイベント風になっていました。 この日のステージは天井も柱も黄色く塗られて、黄色い花で飾られたステージ中央の椅子に新郎と新婦が黄色の衣装を着て座り、
ゲストもまた黄色の衣装を着てステージに登って二人の顔や体にウコンを塗りつけていきます。
笑顔と歓声が上がり、二人の幸せ度もぐんぐん上がって華やかな雰囲気が周囲に広がっていくのが感じられました。
こうしてクライマックスの結婚式に向けて心も体も準備が整えられていくのでした。
可愛い新婦の頬にもべったりウコンのペーストが塗られてしまいました!幸せいっぱいの笑顔!
ゲストも黄色い衣装で参加。ウコンを塗ったら塗り返されてしまいました!私も美肌になれるかな?